アイドルにハマる理由と8つの心理的特徴|「推し活」の脳科学的効果・心理学的効果
アイドルにハマっている人は周りに一人はいませんか?
「推し活」という言葉が2021年の新語・流行語大賞にもノミネートされたりするほどですし、
女性も男性も性別に関係なく、アイドルを応援することがもはや「生き甲斐」なっている人も多いはずです。
でも、どうしてそこまでアイドルを好きになるのか不思議じゃないですか?
そんな疑問から調べていくうちにわかったこと、それは・・・
目次
人々がアイドルにハマる理由
さて、皆さんはアイドルにハマったことがありますか?
今回筆をとらせていただいている私も何を隠そうアイドルにハマっていました!
ドはまりです(笑)
そんなヲタ出身からみても、アイドルにハマるのにはいくつか理由があります。
しかも、それはとても脳科学的・心理学的なお話だったりするんですね。
今回はそれをご紹介していきたいと思います!
その1:ドーパミン
学校、会社、日々のルーティーン。
与えられたレールのような日常生活を安穏と送っていると人生はだんだんと無味乾燥になります。
そうすると、人はなんらかの刺激を求めるようになりますよね。
その最たる行動が「自分のタイプの異性を見ることで、その欲求を満たそうとする」こと。
タイプの異性を見ると脳内では快楽ホルモン「ドーパミン」がどっぱどぱと分泌されます。
特に男性はそれが顕著だとか。
太古の昔より、男性は安心して子どもを産んでくれる女性を、身体のラインで判断していたといわれます。
視覚情報優位なのは今も変わらず、実際に会っていなくても画面の向こう側のアイドルにセクシャルな欲求を募らせることができてしまうのだとか。
「目の保養」などとよく言いますが、それだけで脳内では快楽ホルモンどっぱどぱでやめられないのが男性の悲しい性でもあるわけです。
そして、その欲求を満たすために人はガンバレるし、成長していくのも事実!
アイドルにハマることで、人生充実度が増すきっかけになるのです。
その2:疑似恋愛
これは女性に多いといわれます。
アイドルや俳優のファンになることは、恋愛と似た状態を生み出します。
例えば、韓流スターに熱狂しているマダムたちは、みなさんキラキラと目を輝かせて、さながら恋する乙女のよう。
というか脳内では実際に「恋をしている状態」!
先ほどの「ドーパミン」に加えて、女性ホルモンの「エストロゲン」が分泌されます。
そのホルモンの影響で美肌をつくる働きや髪の毛を美しく保つことができたり、心身のストレスが解消されたり、元気になったりするのです。
恋をすると女性はキレイになるといいますが、それはとても科学的な仕組みなわけです。
「推し活」の効果もここが素晴らしいところですね!
その3:欲求不満
彼氏彼女がいるのにアイドル好きという人もいます。
この場合、欲求不満からくる孤独感や不安の防衛反応としてアイドルを好きになるという状態である可能性が高いです。
今の生活や現状に満足がいかない。
それをアイドルという理想を描くことでストレス解消しているわけですね。
その4:アイデンティティ
これは少し珍しいタイプかもしれません。
何かのきっかけでアイドルを好きになり、それを公言したあと、
周りからの反応をうけることで、「アイドル好き」を自分の個性にしようとしてアイドルにハマるタイプもいたりします。
”アイドルを好きな自分が好き”な状態ですね。
「マイナーアイドルが好き」、「サブカル好き」、「実はアイドル好きのギャップ狙い」などなど、自分の個性として振舞えるがゆえにハマる人も中にはいるようです。
その5:投影
脳科学・心理学用語で「投影」という言葉があります。
投影:自分の悪い面(良い面)を認めたくないときに他人に悪い面(良い面)を押し付けてしまう心の働き
アイドルは「思春期で伸びしろの大きい可愛い女の子(男の子)の成長物語」です。
アイドルが夢に向かえば、市場で戦い、傷つくことになります。
それは、お茶の間にいる私たち自身が市場で傷ついていることとリンクしているわけです。
「この社会で諦めずに自分の魅力を発揮したい!だけど、それはたくさんの辛さを生み出す。」
諦めたくない自分と、それを認めなければ楽をできるという間で葛藤する中、
頑張っている子が画面の向こうにいる!という状態が、投影を生み出すわけです。
それはある種『頑張っている人を応援したい!』と言いながら、自分の現状から逃避するカラクリでもあるわけですが…
アイドルから元気をもらった分、たまには「成長したい自分」を認めてあげてもいいかもしれませんね。
その6:ザイオンス効果(単純接触効果)
ザイオンス効果という心理的効果があります。
ザイオンス効果:人間の、ある対象への好感度は、その対象との接触回数に依存する
これはマーケティング・広告業界でよく使われています。
ザイオンス博士の実験によると、「顧客と商品(または商品に関する情報)の接触回数が3回を超えると顧客が商品の存在を認知し、7回で商品を手にとり購買を検討する」というデータがでているそうです。
これはアイドル業界でも同じことがいえます。
つまり、YOUTUBEやテレビCMのアイドルの露出回数で、私たちはアイドルを好きになることがあるんです。
ある種のマインドコントロールともいえて、これこそ、国民的アイドルがつくられる仕組みといっても過言ではありません。
実際に、様々な企業とコラボしてCMやテレビ番組に大量に露出したり、アイドル本人と握手できることを売りにして、アイドル界のトップに君臨したあの国民的アイドルグループは、まさに「マーケティングアイドル」だったりするわけです。
その7:サブリミナル効果
これまた脳科学・心理学用語です。
サブリミナル効果:ある知覚刺激が非常に短時間であるなどの理由で、意識としては認識できないが、潜在意識に対して一定の影響を及ぼすことができる効果のこと
広告でも良く使われる手法だったりします。
アイドルでいえば・・・
ダンス+ミュージックでリズミカルさ。
ダンスなどのボディーランゲージ。
吸い込まれそうな笑顔。
こういったノンバーバルサインが、曲・歌声、PVの世界観と相まって、波状に潜在意識へ働きかけます。
するとだんだんと、「何かいいかも~、なんとなく観たい、聴きたい」となっていき、
さらには「みんな聴いてるし~、歌ってるし~」となっていき、
いつの間にかザイオンス効果まで生まれ始め、
惰性の消費を生み出し、その消費がさらに消費を生み、
かけた時間の分だけ脳に刷り込まれた愛着が、本当は欲しいと思っていなかったものを求め始める・・・
といったことも考えられますね!
その8:暇
アイドルに気を取られる時間がある=暇だからハマるということもいえます。
別の言い方をすれば、
その1分を他に費やすのも嫌になるくらい”人生をかけてやりたい何か”がみつかっていない!のでは?
と問いかけたいのです。
そのアイドルを追いかけることが”自分の人生をかけてでもやりたいことだ!”というのなら、それは良いと思います。
どうでしょうか?
「人生をかけてやりたいことみつからない!」
「自分と向き合うのが辛くて逃げちゃった…」
という方は、是非”人生をかけてやりたいこと”を探すことを、あきらめないでほしいと思います!
自分以外の大切なものをみつけたことを誇ろう!
以上、アイドルにハマる心理でした。
アイドルにハマった人も、アイドルにハマる人が近くにいて不思議に思ってた人も、謎が解けたのなら幸いです。
様々な影響で人はアイドルにハマっていくのです。
人生を彩るような良い影響も、現実逃避に埋没してしまうような見過ごせない影響もあるのです。
そこらへんを冷静に見極める必要があるにしても、アイドルにハマることは別に悪いことだけじゃありませんでした。
特に自分以外の他者を大切に想い続けるという経験は、人生においてとても大事な時間であると思うのです。
周りの目が気にならなくなるくらいの熱中を知らないなんて、人生を楽しむ入口にすら立っていないかもしれないのですから。
周りに合わせ過ぎて、自分が何者かわからなくなるよりは、酸いも甘いも噛分ける大人への階段を上っているといえるのではないでしょうか?
一方通行の『アイドルライフ』の卒業。双方向な『推し合いライフ』へ
そうして、熱中した後は現実に戻って来ましょう。
「現実」です。
そこにはアイドルにハマる人のほとんどが悩むであろう「現実」もあるからです。
「アイドルは成長しているが、自分は成長していないんじゃないか?」
「あれ、結局私は世の中の役に立ってないんじゃないか?」
「アイドルを推しても結局見返りなんてないし・・・」
「このままで私は大丈夫なのだろうか?」
こんな考えが、ふとしたときに差し込むのが、アイドルを推すという生活なのです。
なかなかツラいですよね。
うん、辛かったですよ。
やはり、想いが一方通行なのはツラいことなのです。
「この時間をリアルな関係性に費やしたら…」
なんて、ふと思うことも多いでしょうから。
「推した分だけ推されたい!」
「自分だって成長したい!」
そんな願いは誰しも持っているんじゃないでしょうか?
その願い叶います。
推した分だけ、推されちゃう。
推した分だけ「自己理解」が進んじゃう。
「自己理解」が進めば、自分を活きる場所がわかってしまう。
推した分だけ関係性が深まり、人生充実度が増す。
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