「推し活」してる人はなぜ元気なのか?モブキャラの生きる道「応援」という名の歴史クリエイト
アイドル、アニメ・ゲームのキャラクター、Youtuber、Vtuber…
「推し活」にハマっている人は周りに一人はいませんか?
自分の好きな人にドップリとのめり込む!
周りからの理解を得るという次元には最早おらず、ただ「憧れ」の応援に邁進する!
「推し活」という言葉が2021年の新語・流行語大賞にもノミネートされたりする今日この頃。
その「推し活」をしている人が、やたらに元気なことに気づきます。
なぜ彼・彼女らはあんなにも元気でエネルギッシュなのか・・・?
今回は「推し」の秘密にせまっていきましょう!
目次
推し活とは?
「推し活」とは、自分にとってイチオシの人やキャラクター(推し)を応援する活動のことです。
推しのライブやイベントに参加したり、グッズを購入するなど推しに関わる推しのための活動が推し活です。
この「推し」の対象は、アイドルや俳優といった実在の人物や、アニメ・ゲームなどの2次元のキャラクター、鉄道や建築物などジャンルを問わず幅広く、さらに近年ではYouTuberやVtuberなど推しの対象はどんどん増えています!
推し活で人生が変わった女性は9割以上!
2022年4月パナソニックが「推し活」についての調査を行いました。
色んな角度から「推し活」についてアンケートをとったわけですが、注目すべきはコチラ👇
(引用元:【調査結果】20~50代女性「推し活」に関する調査 ©パナソニック株式会社)
「推し活」で人生が変わったと感じてる人はなんと90%超!!
ほぼ確実に人生に影響を与えるほど「推し活」はインパクトのある活動なのだ!
そして、人生が変わった彼女らの変化がこちら👇
(引用元:【調査結果】20~50代女性「推し活」に関する調査 ©パナソニック株式会社)
トップ3は「楽しみ」(76.2%)、「活力・元気」(63.8%)、「幸せ」(63.0%)
さらに癒されたり、ときめいたり、うるおいを得たり、間違いなく人生が充実し、彩られている!
そして、その確率の高さにもご注目!
誰かを推すというのは手軽に再現性高く、人生を充実させる方法なようです!
推し活の効果は偶然じゃない!脳科学のお墨付き
しかも、この推し活の効果は近年脳科学的にも心理学的にも証明されています。
「愛情ホルモン」に包まれる
推しを見たり、推しのグッズに触れたりと、推しのことを考えている時、脳の中ではオキシトシンという物質が放出されています。
オキシトシンとは、通称「愛情ホルモン」。
家族や恋人といるときに幸せを感じるのはこのホルモンの働きによるものです。
👇こうやってグッズに囲まれて、想像してるだけでもオキシトシンが放出されるとか…
(引用元:【ルームツアー】BTS部屋|グッズ収納紹介|army roomtour|オタク部屋©Roommyルームツアー)
ちなみになるべく美しく飾るのが愛情というものです。
愛しい存在を身近に感じることにより、全身をリラックスさせる副交感神経の働きが強まるため、寝つきがよくなるなどの効果を実感している人も多いようです。
アイドルを推す人の脳内は「幸せホルモン」がドバドバ
推しがアイドルやアーティストだという方も多いですね。
そこにもやはり理由があります!
人間の脳は踊っている人の姿を見ているだけでもセロトニンやドーパミン、エンドルフィンなどの「幸せホルモン」が分泌されることが科学的に確認されています。加えて、動きが揃ったダンスパフォーマンスは、見る側の脳に快感をもたらします。
そして実は、歌う側としても歌っている最中は脳内の二酸化炭素濃度が高まるため、「幸せホルモン」がドバドバと分泌されます。
ここにアイドルのLIVEの秘密が隠されています!
みなさん、アイドルのLIVEにいったことありますか?
行けばわかりますが、めちゃくちゃ気持ちいいんです。
アイドルが歌い踊っているのを見ているだけでも気持ちいいのですが、
アイドル自身もどんどんと高まっていく様を身近に感じるものですから、
お互いに気持ちが高ぶっていきます!
互いに互いを「盛り上げよう!!!」の連帯感がそこにある!
相手が盛り上がればこっちも盛り上がるの相互作用がヤバいんです!
そう考えると、LIVEというのは最強の推し活なんじゃないかと思えてきます。
人の悩みの99%は自意識過剰で生まれる
ここまで、推し活の脳科学的、心理学的理由をみてきました。
今度は別の側面から、人生の法則をみていきましょう。
それは「人の悩みのほとんどは自意識過剰」から生まれるいうことです。
人と比べて落ち込んでみたり、
自分の理想と現実を見比べて途方にくれたり、
「こうあらねばならない」と思い込んでみたり、
「〇〇できない私は価値がない」と思い込んでみたり。
多くの人が自意識過剰な思い込み=自滅によって、勝手に悩みを生み出しているんです。
「あらあら、大変だわ…」と思った皆さん。大丈夫です。
ここで、この悩みを吹き飛ばす活動があります。
そう!「推し活」です!
「推し活」をすれば、多くの時間を「推し」=他者を想うことに費やします。
そうするとどうなるか?
自分のこと(自分の気持ち)を考える時間が減ります。
つまり、自意識過剰タイムが大幅に減るんです!
自分の気持ちより大切な誰かを推している最中は、自分自身を気にしすぎる煩わしさから解放されます。
“自分の気持ちより大切な誰かを推す”という行為こそ生きてて良かった感、圧倒的人生充実を生み出すんです!
☆生きてて良かった感=【推しのある人生】
だから「推し活」している人は元気なんです!
ここまで、「推し活」してる人が元気な理由をみてきました。
しかし、一方で「推し活」してる人なら、誰もが抱える苦悩も存在します…
続けてみていきましょう。
ふと訪れる賢者タイム『私は世の中の役に立ってないんじゃないか?』
そんな人生を充実させる『推し活』ですが、経験者なら誰でも訪れる恐怖の時間があります。
それが、賢者タイム。
脳内ホルモンでドパドパで満たされた後、現実世界に戻り、ふと自分の現在地をメタ認知する時間が訪れるのです。
その時に脳内では次のような考えが差し込んできます。
「アイドルは成長しているが、自分は成長していないんじゃないか?」
「あれ、結局私は世の中の役に立ってないんじゃないか?」
「アイドルを推しても結局見返りなんてないし・・・」
「このままで私は大丈夫なのだろうか?」
冷静になればなるほど、この魔の時間がやってくるのです…
誰もが”船長”になるわけではない8:2のパレートの法則
しかし、そういうときにこそ想い出してほしいのが、やっぱりあなた自身がアイドルを支えているという側面です。
世の中でスポットライトを浴びる人はとても少ないんです。
つまりは浴びている人以上に支えている人の方が多くいるということです。
経済的にみても、「売上の8割は全従業員のうちの2割で生み出している」というパレートの法則があります。
パレートの法則の大事なところは、その8割を生み出す2割がいなくなっても、残された人の中から8割を生み出す2割があらわれるということ。
常に”花形”とそれを”支える大多数”の割合は存在するのです。
そして、その8割がいなければ花形の2割は存在しえないということです。
国民的大ヒット漫画「ワンピース」でいえば、全員がルフィ―や船長だったら物語はしっちゃかめっちゃかになるわけです。
モブがいるから盛り上がります!
さらにいえば、物語のキャストは主人公のチームだけでは始まりません。
必ず相手がいる。勝つものもいれば負ける者もいる。
蹴落とされる役回りだって、いなけりゃ物語は楽しくないのです。
”船長”を推せ!「8」のモブ応援が時代をつくる
そんな我らモブ勢ですが、やはりモブキャラならモブキャラとしての生きざまがあります。
その生きざまとは「推し」!人生をかけた「推し」!命がけの「推し」!
ワンピースでいえば、かっこいいモブキャラは船長を推して、推してその命を全うします!
その姿勢こそ、生き様であり、かっこいい”死にざま”でもあります!
逆に残念なモブキャラは、誰も推す対象がなく、やる気もそぞろのダラけきったモブキャラです。
自分の身を守るシーンだけが取り上げられてしまうモブです。
物語の、誰の印象に残ることもない、悲しきモブキャラです。
やはり違いは「推し」に人生をかけてるかどうか!
船長を「推す」キャラクターは物語の大事な大事な存在です。
勝つ船長の「推し」であれ、負ける船長の「推し」であれ。
モブの見せ場はソコ!
「推し」と見果てぬ夢に向かい、勝ち抜き歓喜するも運命。
「推し」と一緒に敗退し、夢破れ消滅するのも、また運命。
話をアイドルに戻すなら、アイドルにも国民的アイドルもいれば、地下アイドルもいるわけです。
そこに勝ち負けというのはそぐわないかもしれませんが、ある種の序列がありながら、アイドル経済は回っています。
成長もありながら、淘汰もありながら、覇権争いもありながら、アイドル史という歴史が今日もまた刻まれている。
アイドル本人も、ファンであるあなたも、その歴史の登場人物の1人です。
ときには突然「推し」が引退したり解散することだってあります。
しかし地下派だった筆者からすると、推しと一緒に消滅するのをビビるな!と言いたい。
「推し」が引退して、引退公演で涙したり、推しロスの絶望的気分に浸るのもまた一興なのです。
『いや~あのときは萌えとったな・・・』と振り返って想うときもきます。
いやでも『まだ萌えられたな』とちょっと後悔してる部分もあったりして。
その推しロスは、あなたが全力で他者へ燃えた証でもあります!
そんな経験ができる人は意外と少ないかもしれませんよ。
むしろ羨ましがられているんじゃないでしょうか?
とにかく人目もはばからず、堂々と推し通してほしいと思います。
ホントに「推し」てるだけだったか?意外と成長してるぞ?
そんなキラキラした想い出と喪失感とを携えながら、でも冷静に振り返ると、
「推し」を失ったことで成長した自分がいるはずです。
人は出会いもあれば必ず別れもきます。
出会いと別れはワンセットなのです。
その別れ際、どんな想いを抱くかは、あなた次第。
どれだけその間に燃えるような「萌え」があったか!?
そこに尽きるのです。
そして、あなたは萌えるために数多くのことを乗り越えてきたはずなのです。
- グッズを買い込むために以前より仕事をするようになった
- 応援するためにどうやったら相手が喜ぶかメチャクチャ工夫するようになった
- 的外れな工夫をすると、相手に引かれることを知った
- わき目もふらず夢中になるとは、どういうことかを知った
- 気持ち悪がられても推し通す気概をみにつけた
- しかし気持ち悪がられる中で、現実的な利害調整は必要だと悟った
- LIVEにかけつけるために、仕事を段取りよく終わらせられるようになった
- 定時帰りを応援してくれる仲間ができた
- 現場で自分よりガムシャラに推してるヤツがいてちょっとビビった。でも仲良くなった
- 結果、「すべきこと」「したいこと」の利害調整力がめちゃくちゃあがった
などなど。「推し」が現れる前より成長している自分がいるはずです!
と、あまりにも「推しロス」の想い出がよみがえってくるので、そればっかり書いてしまいましたが、
現在絶賛「推しごと中」の方も、同じようにやっぱり成長しているはずです!
人生において極端なことっていうのは、そんなに悪いもんじゃない。
周りから引かれることはあっても、摩擦は多くても、その分学びが多いものです。
そういえば、この前ラジオで響社長も言ってたんですよね。
「結局1回極端やってみたり、いけるとこまで行ったみた人しか学べない境地って腐るほどあるわけ。
最初から中庸はダサい中庸。ただの普通。」
いや、コレ、ヲタクや推し活民には沁みますね~
最初から「中庸」とか「バランスよく」なんて考えてると、中々のめり込むことなんてできません。
むしろ、そう考えてしまうから、多くの人は熱中できないんじゃないでしょうか?
情熱にたどり着かない。己の「萌え」とはなんたるかが一生わからない。
極端を知った人がバランスをとるからこそ、本当のバランスは生まれるって話ですね。
なので、いつか失うとわかりながらも、多いに萌えてください!
そして是非是非「推し」との出会いからこれまでの人生を振り返ってみてください。
推し活は無駄じゃない!と思える確信に至るはずです。
身近でファイトする人間を推すことだってできる
さてさて、そんな「推し活」経験者のみなさんに、さらに人生を豊かにする提案です。
それは身近でファイトする方々を推すことです。
「その情熱を今度は身近な人に向けてみませんか?」
少し周りを見回してほしいのです。
アイドルくらい遠い存在じゃなくても、きっとリアルでファイトしている人っていると思うんですよね。
今度はそういう方を「推し」てみませんか?
全力で誰かを「推す」経験をした人が、リアルな人間関係で誰かを応援するなら、それはもう人に勇気を与えると思うのです。
そして勇気を与える人を、周りは放って置きません。
だって、そういう人と一緒にいたいじゃないですか!
リアルな世界では、推せば推される!
これはもう法則です。
あなたに良き推し活ライフがおとずれますように!