マスターの小言#067【スターウォーズ解析 《ヨーダ(RSEL master)は 僕らに何を教えたのか?》】

スターウォーズ解析

【ヨーダ(RSEL master)は
僕らに何を教えたのか?】

 

ちなみに
オビ=ワンがルークに教えた事は、

抽象的なフォースの概念だった。

 

それは物語のスピード感を
損う事のない適度なものであり、

その説明を聞いたルークは受動的に
身を任せる様にして

ジェダイへの道の
第一歩を歩み始める。

 

それに対し5作目『帝国の逆襲』で
ヨーダがルークに唱える事は、

むしろ主体性を
要求するものである。

 

ルークの能動的な姿勢があって
初めてフォースの修行は
続ける事が出来た。

 

「試しなど、いらない。
やるかやらぬかだ」

という言葉は、

ヨーダがルークに何を
要求しているかが
最も具現化されている
発言といえよう。

 

主人公の受動的姿勢から
能動的姿勢への移行は、

成長劇の中では欠かせない
ターニングポイントである。

 

ルークも例外にもれず、

主体性を持った人物に
成長する為の禊(みそぎ)を
行なう必要があったのである。

 

ルークがダゴバ星で得た
最も重要な物は、

自分自身の心の闇の自覚である。

 

それは、洞窟の内で遭遇する
ヴェイダーの幻覚

亜空間知能として
ルーク自身の観測の前に現れる。

 

【闇を自覚することによって、
初めて光は活きることとなる】

 

オビ=ワンは、フォースという光を
ルークに自覚させた。

 

そしてヨーダは、自分自身の心=
前頭葉と海馬に宿る闇を
ルークに自覚させたのである。

だからこそ彼は勇者となり
ダースヴェーダーを打倒出来た…

 

ルーク・スカイウォーカーに
とってのヨーダの存在意義は
この一点に集約されている。

 

そして我々にとっては、
ヨーダはフォースの表裏一体性の
普遍的叡智を語ってくれた
重要な人物といってよいだろう。

彼のお陰でスター・ウォーズという
物語は、古典文学と等しい程の
奥深さをもち、説得力を
獲得しうる事ができたのである。

 

第一作『ファントム・メナス』での
ヨーダの役どころはジェダイ評議会
の重鎮であった。

ここで彼は
またもや奥ゆかしくも
深い心理を突いた言葉を
若者に対して放った。

 

Fear is the path to the Dark side.
恐れはダークサイドへの道

Fear is to angyr,angry is to hate…
恐怖は怒りへ、
怒りは憎しみへ・・・

Hate is the suffering.
そして憎しみは苦しみとなる…

 

ここでいう「苦しみ」とは、
「他人の苦しみ」でもあるが、

同時にそれは「自分自身の苦しみ」
でもある。

 

憎しみに身を委ねて
相手を負かせたとしても、

それは勝った事にはならない。

しょせん
憎悪感にのまれたにすぎないのだ。

 

日常において、些細な事であれ、
そのような経験をした人は
多いだろう。

相手を言いくるめはしたが、
なんか後味が悪い思い・・・
とても勝った気がしない思い。

 

実はヨーダはすでに
『ファントム・メナス』において

早くも
少年の未来の陰りを
みごとに察知予感していた。

 

アナキン・スカイウォーカーは、
聡明で、やさしい上に
思いやりのある少年として
登場した。

ヨーダはそんな少年の
どこに陰りを感じたのか…

 

ジェダイ評議会にて試される
アナキン…

しかしヨーダに
本当に試されていたのは
フォースの強さ/才能ではなく…

それは、彼の恐怖心の方だった。

 

少年の恐怖心の強さをヨーダは
触覚で感じ取ったのである。

アナキンに修行をさせようとする
クワイ=ガンに対し、

ヨーダは慎重な姿勢を見せる。

 

ここでのヨーダは旧作の様に、

青年に対し正しい道を指し示す
人物というよりは、賢者のひとり
として描かれている。

 

ジェダイ評議会の中心人物として、
鋭い眼光をもって
真実を見極める人物である。

 

それは、ダゴバにいたヨーダとは
違った側面での奥ゆかしさを
物語に与えてくれている。

 

 

このように
ジェダイ騎士の精神は、

中世ヨーロッパの騎士道などに
比べると東洋武道からの影響が
深くみられることは
よく語られる事だが、

ある種のアメリカのネイティヴ
インディアン文化と
比較するとより解りやすい。

 

かつてインディアンは部族単位の
社会を形成していた。

 

若者は戦士として部族を支える事に
なる訳だが、

戦士の成長には
酋長の他に「メディシンマン」
といわれる長老の力が
必要であったと言われている。

 

『帝国の逆襲』でのヨーダは、
この長老的な存在だったといって
良いだろう。

若者に対して、
精神面での成長を促すための
修行を行うのである。

そして若者に正しい道を
指し示す人生の師としての
重要な役割をもつのだ…

 

Ohhh. Great warrior.
Wars not make one great.

「偉大な戦士?
戦争で偉大にはなれん」

― ヨーダ ―

*「偉大な戦士」を
探しているというルークに対し。

 

「ジェダイの力の根源はフォースだが
暗黒面(ダークサイド)もある。
怒り・恐怖・敵意―それが暗黒面だ。
心の中にたやすく生まれる。」

― ヨーダ ―

*ルークに背負われ、
暗黒面について語る。

 

A Jedi uses the Force for knowledge and defence, NEVER for attack.
「フォースは叡智と防御のためにある。
攻撃に使うな。」

― ヨーダ ―

*アナキンを牽制するヨーダ。

 

「わしにはフォースがある。
強力な味方だ。
生命がフォースを産み、育てる。

そのエネルギーが、
銀河を結び付けている。

生命はエネルギーだ。
肉の塊ではない。」

― ヨーダ ―

*フォースの奥深さを説くが、
アナキンには通じず…

 

 

ヨーダを師と仰ぐ
感動した有名な場面

エピソード5。

ルークがジェダイになるための
修行をしに、惑星ダゴバの
ヨーダのところへ行った時。

フォースの使い方をマスターする
修行のそばで乗ってきたジェットが
どんどん沼に沈んでいくシーン。

 

石ころを
フォースの力で重ねていくのが、
やっとのルークに対して、
ジェットを沼からフォースの力で
引き上げよとヨーダに言われ…

無理だよ・・・。
出来っこないよ。

でもそんなに言うんだったら、
試しに・・・。

 

ほらやっぱり無理じゃん・・・。

 

しかし、ヨーダが、

いともたやすくジェットを
引き上げてしまう。

 

これを見たルークは、

『信じられません』
(↑驚いたという意味の…)

 

ヨーダいわく

『だから失敗したんだよ』

 

ううううう~~~ん。。。
深い!!

 

No! Try not. Do. Or do not.
There is no try.
『やってみる、ではない。

やるのだ。試しなどいらん』

*ルークの
「わかったよ、やってみるよ」
に対してのマスター・ヨーダの鋭い返答

 

6作目 旅立つルークへの眼差し

皇帝にジェダイの美徳を
悪用され、

多くのジェダイ…
あの最強アナキンを失った
ヨーダとオビ=ワンにすれば
旅立つルークを心配するのも
無理も無い…

 

人を救いたいと願う
その 出発点は重なるが

似て非なる感情
「恐怖」と「ぬくもり…」。
この違いは大きい…

 

それを一番
知り尽くしていたのが
あのマスターヨーダであり
(RSEL master 響社長でもある…)

 

 

彼は言う…

『学んだことを捨てるのだ』

固定観念を捨てろと…)

 

おぬしは今ある現実を正しく
見つめようとしておらん…と

主観や客観を越える《今ここ》
生けるフォースを感じろと…

 

800年生きている
ヨーダには名言が多い☆

 

*追記/アナキンへの
各マスターの悲しみ

『その過信がお前の弱点だ』

アナキンは師から
釘をさされる

 

His abilities have made him,
well, arrogant.
『才能が彼を傲慢にしました』

アナキンの反抗期(笑)は
ジェダイマスター達を
悩ませました。

 

 

そしてシメに

《お前は選ばれし者だったのに!》

 

エピソード3シスの復讐
アナキン・スカイウォーカーと
オビ=ワン・ケノービとの対決で、
オビワンが言い放った

最後のセリフ…

無念過ぎる
ごめんなさい そして

叶死見ありがとう