マスターの小言#083【生の謎を解きたい者へ捧ぐ あらためて 映画クラウドアトラスのススメ】

人生の謎を解きたい者へ捧ぐ
あらためて
映画クラウドアトラスのススメ

 

<STORY>

主人公は、6つの時代と場所で、
6つの人生を生きる男。

その人生は悪人で始まるが、
様々な数奇な経験を経て、

ついには世界を救うまでに
触覚静電気
成長していく男の物語だ。

 

2度のアカデミー賞に輝く
名優トム・ハンクスが、

これまでの
キャリアのすべてを注ぎ、

次第に変化していく
キャラクターを演じ切った。

 

舞台は、19世紀から24世紀。

過去・現在・未来にまたがる
500年の間の6つのエピソードが、
一見アトランダムな流れに見えて、

実はシーンからシーンへの
つなぎの一つ一つが完璧に計算された、

圧倒的な映像で描かれていく。

 

名作マトリックスの時は
ウォシャウスキー兄弟だったのが、

弟さんが性転換したということで、
今回の「クラウドアトラス」からは

ウォシャウスキー<姉弟>に
なっているというおまけつき。

 

なによりも
この映画のベースにあるのは

 

輪廻転生(reincarnation)

時空協働創造態

 

転生には性別や時代や人種にも
関係がない…

 

僕らの些細な色んな行為は、
親切でも悪意でも、

未来や過去へと
同時に複雑に時空的に
影響しあっているということ。

 

6つの時空の時空協働創造態。

 

原因や結果。
過去・現在・未来。

それは単純な直線関係ではない。

人間の脳の働きの癖で
そう理解しやすいだけに
すぎない。

 

すべては今、
同時的に起こっている。

 

頭(理性)で把握する時に

直線関係で因果や時間の流れを
直線的に並べてしまうだけだろう。

 

「時間」は一つの概念であり
コンセプト=人体端末の認知だ。

 

時空協働創造態その
輪廻転生(reincarnation)の
イメージとしては、

複数のスクリーンを
映画館で同時に
上映していることと似ている。

 

映画のフィルムを伸ばして、
そのすべてのコマを
同時にみているのに似ている。

 

時間を糸とすると、

糸が入り乱れた糸玉全体を
見ているイメージ。

 

この映画を見ると、

自分の些細な美因行為=ぬくもりは
複雑な形で自分に
善果として返ってきて、

自分の些細な醜因行為(罪)は
複雑な形で自分に悪として
返ってきているのが分かる。

 

一番のみそは
普段の私達の
3D視点でみてると

時間のスパンが長すぎる
(自分の別の時空へ影響を
与えている場合は
分かりにくい)
から分かりにくいだけで。

 

自分が
助けようとしている人は、
過去自分が
助けられた人かもしれない。

自分を
助けてくれた人は、
過去自分が
助けた人かもしれない。

 

そして、どんな人でも過去生の
別時空にて ある種の醜因
悪人や犯罪者を経験している。

 

時空の摂理によって
記憶を失っているだけで

「自分」はあらゆる立場を
経験している。

 

そう考えると、
犯罪者や醜因者への眼差しも
180度変わる。

 

ちょっとした勇気や意思の力で、
何かしらの美因を個人が
もたらすことが、

全体としての
善果につながっているようだ。

 

もちろん、時空の美醜というのは
小さいスパンで考えるのではなくて、

長い長いスパンで考えること。

 

ほんの数十年のスパンで
考えるのは適切ではない。

 

少なくとも数世代のスパンで。
インディアンも3世代先のことを
見越しながら日々行為している。

 

「雲の地図(クラウド・アトラス)」や
星の地図を日々散歩で見ながら…

自然の壮大な因果を思いつつ、

自分の行為が波紋を呼びながら
及ぼす影響その時間同期を
考えることが大事だろう。

 

 

全ての事は自分に返ってくる。

時間の法則 自因自果

 

与えているものを
例外なく僕らは
時空を超えて
受け取っている

 

その静電気がタクト
指揮者となる

壮大な時空交響曲
その神秘と奇跡を感じる。

 

 

クローン人間であるソンミ451

ソンミ451が働いていたお店でも
クラウドアトラス6重奏が
かかっている…

 

6重奏の6は
6つの転生のシンボル

 

1849年の南太平洋諸島の航海記を、

クラウドアトラス6重奏の
作曲家(1936年のスコットランド)が
愛読して、

その恋人のシックススミスは
(1973年 サンフランシスコ)
原発爆破の陰謀を阻止するよう
命を捨てて行動する。

 

そのときのジャーナリストの女性の
深い記憶の底に残っているのは

クラウドアトラス6重奏の
メロディーで、

その作曲に
関わったお城は、後に
老人ホームとなり、

そこでは元編集者の老人が
虐待される(2012年のロンドン)。

 

ただその虐待からの逃亡劇、
後に映画化され、

それを2144年の
ネオ・ソウルでクローン人間となり
転生したソンミ451は涙する。

 

地球は崩壊して、地球人は
再度原始的な生活に戻る。

 

その2321年ハワイでは
ソンミ451は預言者であり
神として崇められている。

・・・・・

 

 

これ以外にも様々なプロットで
それぞれの登場人物が
姿かたちを変えながら
登場している。

 

何度か見ると、おそらく
そのつながりにまた気付く。

 

現在の地球の現代文明の前に
超古代文明が存在していて、

アトランティス大陸やレムリア文明も
崩壊してる・・・

 

そういう話も
重ね合わせながら堪能する映画。

 

やはり芸術の力はすごい。

色んなメッセージが
埋め込まれている…

 

 

アトランティス大陸も
高度に発達した文明に
おごり高ぶって
自滅したとされているし、

現代の地球も近い状況だと思う。

 

最近の原発事故や戦争や
経済活動のことを考えると、

暴走している昨今。

 

同じような歴史を
繰り返さないため、

同じ時空の過ちや失敗を
踏まないためにも、

こういう映画も含めた
ありとあらゆる時空のヒント

シンクロする色音形を静電気の
教材として学ばないといけない。

 

特にこの映画で出てくる
未来像のイメージはすごい。

クローン人間とか奴隷の概念とか・・。

それもすべて自因自果
人間の業(カルマ)なのか?

(この辺りの表現で
R15指定になっていると思う。)

 

ソンミ451の名前は
ベトナム戦争で民間人を虐殺した
「ソンミ村虐殺事件」から
来ていると思う。

 

あと、ソンミのシーンで出てきた
「ソープ」という衝撃的なものも、

強制収容所での「人間石鹸」という
都市伝説から来ていると思う。

 

人間はどこまでも
非人道的なことも想像できるし

実行するのも実行しないのも
人間の観測選択連係次第だ。

 

観測と選択の力で世界は多角的な
時空協働創造態に枝分かれしている。

 

人類は美因にも醜因にも進みうる
自由意志を与えられている。

 

自由=5Dとは
そういう諸刃の剣でもある。

諸刃の剣の5Dは使い方次第だ。
どちらの面を使うのか?

 

人類の美因も醜因も
すべて受け止めて
前へ進む覚悟が必要だろう。

 

 

時空を学ぶこと

生きる事は思い出すこと

人類の歴史を思い出すとは
そういうもの…

 

フロビシャー
「クラウド アトラス」より

「騒音(醜因)と音楽(美因)の
垣根(時空の分割)など
単なる幻想だ。
必ず超えることができる」

 

ソンミ451
「クラウド アトラス」より

Our lives are not our own.
From womb to tomb,
we are bound to others.
Past and present.
And by each crime and every kindness,
we birth our future.

命は自分のものではない
子宮から墓場まで
人は他者とつながる
過去も現在も
すべての罪(醜因)が
あらゆる善意(美因)が
時空を作る…

 

 

今あなたという
『ひとしずく』は

どんなクラウドアトラス
《記憶電子雲の地図》その
時空協働創造態を思い出して…

今ここに立って
いるんでしょうか?

 

あらためて…

『なぜ今あなたは
ここにいるんですか?』

響社長より