【たった3文字で分かる】映画マトリックスの結末を超シンプルに解説しちゃうぞ!リローデッドとレボリューションズが謎だった奴ら全員集合!!
(引用元: 映画『マトリックス』 ©1999-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
青い薬を飲めば、君はベッドで目を覚ます。
赤い薬を飲めば、君は不思議の国にとどまり、私がウサギの穴の奥底を見せてあげよう・・・。
ってな具合で、はじまる映画「マトリックス」!
普段暮らしているこの「現実」は、もしかしたら『仮想現実』にすぎないのかもしれない・・・
そんな問いを観客に投げかけ、センセーションを巻き起こした!
日本のアニメ「攻殻機動隊」や、香港のカンフー映画に影響を受けたビジュアルやアクションも、世界中を釘づけに!
えび反りで弾丸をよけたり・・・
(引用元: 映画『マトリックス』 ©1999-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
素手で弾丸をとめたり・・・
(引用元: 映画『マトリックス』 ©1999-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
一度見たら忘れられないシーンの連続だ!
しかも、2003年に相次いで公開された「リローデッド」と「レボリューションズ」で完結したシリーズ3部作だけど、
な、なんと、、
2021年には、18年ぶりの新作となる「マトリックス4」の公開が予定されている!!!
いやっほーーーう!!
・・・でも、待てよ?
映画「マトリックス」って、どんな結末だったっけ??
そもそも、マトリックスって、どんな話だったっけ??
その難解なストーリー展開や、分かりづらい結末を、イマイチ覚えていない人も、多いんじゃないだろうか?
と、いうわけで、映画「マトリックス」シリーズのあらすじからラストシーンまで、一気に解説していって・・・
最終的には、
たった3文字
にまとめちゃうぞ!
ではでは!以下、ネタバレ含みます。
以下の画像の引用元は、 『マトリックス』『マトリックス・リローデッド』『マトリックス・レボリューションズ』監督:ラリー・ウォシャウスキー,アンディ・ウォシャウスキー配給:ワーナー・ブラザース および『アニマトリックス セカンド・ルネッサンスⅠⅡ』製作:STUDIO4℃発売:ワーナー・ホーム・ビデオより
目次
マトリックスシリーズのはじまりから結末まで
マトリックスは、色んな伏線や難解なセリフのオンパレードだ!
それをいちいち紹介するのはかなりの量。
なので、「結末」につながる最も重要なストーリーラインにギュッと絞って、あらすじを見ていこう!
「マトリックス」あらすじ解説
主人公、トーマス・アンダーソンは、しがないサラリーマン、
と、みせかけた天才ハッカー、その名も「NEO=ネオ」!
そんな彼はある日、不思議な暗号をコンピュータに受け取り、黒づくめの男「モーフィアス」の接触を受ける!
(引用元: 映画『マトリックス』 ©1999-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
真実を知りたいか?
この”現実世界”へ強い違和感を抱いていたネオは赤い錠剤を飲み、真実に目を覚ます、と・・・
人間は、マシンの養分にされていた!!
(引用元: 映画『マトリックス』 ©1999-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
そこは、かつての核戦争で荒廃した未来。
コンピュータとの戦争に敗北した人類は、いまやマシンの養分として「栽培」されている!
プラグに繋がれた人間は、脳内から見る「仮想現実・マトリックス」を”現実”だと思い込んだまま、カプセルの中で一生を終える・・・。
機械は、人体から発生する「生体エネルギー」を電力に変えることで、太陽光の届かない地球での活動を維持しているのだ。
(引用元: 映画『マトリックス』 ©1999-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
ネオは、今まで見ていた現実が、仮想現実・マトリックスであり、自らが「奴隷」であったという衝撃の真実を知る!
モーフィアスは、機械によるマトリックスの支配を終わらせるための反乱軍のリーダー。
マトリックスから「目覚めた人たち」は、地下都市・ザイオンを建設し、人類の解放のために戦っている。
そして、この戦いに終止符をもたらす男こそ、「ネオ」だ!!!
君こそが、予言された「The ONE=救世主」であることを告げられる!
まじっすか?オレっすか?
と、戸惑いつつも、あらゆる戦闘術を高速ラーニング。
(引用元: 映画『マトリックス』 ©1999-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
そして、マトリックスへダイブ!!
そこで、モーフィアスの“推し”預言者「オラクル」から
あんたが救世主かどうかは、あんたの想い方次第だよ
と、告げられる。これが割と重要な伏線だ。
その後は、システムから反乱分子を排除するコンピュータプログラム「エージェント」たちに捕らえられたモーフィアスを救うために、戦い・・・
一度、死ぬが・・・
生き返って倒す!!!!
その過程で、
やっぱオレ、救世主っすわ
と、「確信」を得て、映画は終わる。
リローデッドのあらすじネタバレ解説
2作目の「リローデッド」では、仮想現実・マトリックスの“裏設定”が語られる。
世界観の根幹にかかわる重要なシーンなのだが・・・
なかなか「難解」なんだ!!!
なので、ここでつまづいてしまい
「よく分からなかったなぁー・・・」
で映画館を去った人も多いみたい。
というわけで、そこんところがスッキリ!するように、あらすじを見てゆこう!
・・・秘密にしていた地下都市・ザイオンへのアクセスコードが、コンピュータにバレる。
これにより、機械の総攻撃を受けるという、絶体絶命の大ピンチ!!!
人類に残された時間は、わずか72時間だ・・・。
このピンチを切り抜けるために、ネオ達は再びマトリックスへダイブ!
そこで、ついにマトリックスの設計者である「アーキテクト」というプログラムに会う。
(引用元: 映画『マトリックス・リローデッド』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
が、そこで衝撃の真実を告げられる・・・。
このシーンがめちゃくちゃ面白い!
のだが、このアーキテクトというキャラは、早口な上に、セリフがいちいち小難しい。
だから、マトリックスの真相が語られているにも関わらず・・・
???
ちょっと何言ってるか分からない
とスルーしてしまいがちなんだ!
それじゃあ、あまりにもったいないので、アーキテクトによる説明を分かりやすくまとめてみよう!
救世主ネオの本当の意味
アーキテクトは「マトリックスの父」と呼ばれている。
マトリックスは、彼が設計した仮想現実なのだ!
(引用元: 映画『マトリックス・リローデッド』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
そんな彼によると・・・
実は「救世主=The ONE」とは、人類に解放をもたらす存在ではなく、あらかじめ『機械側がプログラムした存在』だった!
救世主は、機械との戦いがラストに近づくと、必ずアーキテクトの部屋へやって来るように誘導される。
はじめから、そういうシナリオ!
機械側の手のひらの上だったというわけだ。
(引用元: 映画『マトリックス・リローデッド』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
しかもなんと、ネオは「6人目の救世主」にあたり、過去にも5人の救世主が存在したそうだ・・・。
アーキテクトの部屋で、救世主はみな『究極の2択』を迫られることになる。
1.機械に降伏し、マトリックスに自らのデータを差し出す(リロードされる)
その後に仲間は全員死亡&ザイオンを再建する
2.リロードを拒否し、マトリックスにつながる人類が滅亡する
は?選べないっす
そんなこと言われてもキミ、困るよー
これまで5人の救世主は全員「1」を選んでんのよ?
そうなんすか?
ネオ以前の5人の救世主は、全員マトリックスに自らの記憶を差し出す道を選んだ。
そうすることで、救世主の持つ”バグ”がマトリックスに『リロード』され、システムはバージョンアップされるそうだ。
それと同時に、反乱軍は虐殺されるが、マトリックスに繋がれた人類の命は守られるというわけ。
そうして生き残った人類から、救世主は「男7人、女16人」を選んでザイオンを再建する。
そうしたプロセスを過去5回経験した現在のマトリックスは「バージョン6」にあたるらしい・・・
は??これ、無理ゲーじゃないっすか??
そうだよ?最初から人類に勝ち目なんてないんだよ
と、いうわけである。
一応ツッコミも入れてみるが・・・
人類が滅亡したら、電力不足でマシンも滅亡するっすよね?
なんとかなるんだな、これが
と、あくまで機械側の絶対的有利には変わりがないらしい。
絶望的な状況に、沈黙するネオ・・・
しかしここで、
最愛の人「トリニティ」がネオを救うためにマトリックスへ侵入し、今まさに戦いの最中で死にかけている!
と、アーキテクトから告げられる。
(引用元: 映画『マトリックス・リローデッド』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
その時、ネオは驚きの行動に出るのだ!
最愛の人・トリニティを救うために「人類を救うドア」ではなく
「トリニティを救う=人類は滅亡するドア」
を選択する!!
これまでの救世主はみな「人類愛」を選択した。しかし、君のそれは違う
『一対一の愛情』か
・・・
希望か。君たち人間の妄想の最たるものであると同時に最大の強みであり、そして最大の弱みの源泉か
ネオのとった行動は、機械側からすればまったくの矛盾であり、意味不明。
しかしこの選択が、大きく物語の運命を変えてゆく・・・!
(引用元: 映画『マトリックス・リローデッド』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
かくしてマトリックスへ帰還したネオは、瀕死のトリニティを救う!!!
が、激しい戦闘でパワーを使い果たし、昏睡状態に!
さあ、どうなるネオ!!??
レボリューションズのラストシーンまであらすじ解説
いよいよ3部作のしめくくり。あの「ラストシーン」へ続くあらすじを見てゆこう!
昏睡状態のネオは、「マトリックス」と「ソース(すべてが還る場所)」の間にある空間『モービル・アベニュー』にいた。
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
そこで、不思議な「プログラムの一家」に出会う。
彼らは、一人娘の「サティ」を連れていた。そこで父は、愛娘サティへの愛を語る。
機械に「愛」が分かるわけないっすよ
「愛」はただの言葉です
大事なのは<関係性>です
その関係を守るために、あなたに何ができるかです
・・・(いいこと言うやん)
その後、モーフィアスたちにより救出されたネオ。しかし、地下都市・ザイオンはマシンの総攻撃を受けて大ピンチに陥っていた。
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
一方その頃、マトリックスでも異変が起きていた・・・!
システムの秩序を守るはずのプログラム「エージェント・スミス」が暴走し、マトリックス全体を崩壊させかねないほどにパワーを強大化させていたのだ。
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
預言者オラクルは言う・・・。
スミスはネオ、あなたよ
あなたの負の側面
正と負、善と悪
そう言った後に、彼女もエージェントスミスに取り込まれてしまう。
彼女は人間の味方のように振る舞ってはいるが、れっきとした「マトリックス内のプログラム」である。
ネオは、人類のピンチを救うために再び行動に出る。
しかし最後に向かう先はマトリックスではなく、機械の王国「マシン・シティ」だ!
そこで、機械との直接交渉に挑む!!
その道中、反乱軍の一味である「ベイン」を脳内からハックし、もはや現実空間にまで干渉してきたエージェントスミスとの戦闘で目を潰されたりしながらも・・・
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
なんとかマシンシティの中枢へとたどり着く!
しかし、またしてもマシン達の攻撃を受けてしまう・・・!
必死で逃げ回るトリニティー。
その時、上空に浮かび上がった船のコックピットから見えたのは・・・
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
はるか昔に地球が失った「太陽」の姿だった・・・!!
美しい・・・
それもそのはず。トリニティは生まれてはじめて本物の太陽を見たのだ。
が、それもつかの間!マシンとの戦闘により、トリニティは戦死してしまう・・・
最愛の人を失ったネオは失意の中、ついにマシンの王「デウス・エクス・マキナ」と対面する。
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
この時点で「救世主=The ONE」としての能力が覚醒しているネオは、大胆な交渉に出る。
俺がスミス倒すから、ザイオン破壊するのやめてよ
いいよ
と、いうわけで交渉成立!
最終決戦のために、再びマトリックスへダイブする!!
そこはなんと・・・
「スミスだらけのマトリックス」だった!!
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
今や、マトリックス内の全てのキャラクターが「スミス」になっているではないか!
彼はシステム全体を覆い尽くすほどに増殖を遂げていた。
右も左も、スミスミスミスミスミスミスミスミスミスミススミススミススミススミススミススミススミススミススミススミススミススミス・・・
しかも、預言者・オラクルをも吸収したスミスは「未来を見通す目」も手に入れていた。
勝つのは私だ・・・
その言葉通り、戦闘はスミスの優位に進む。いよいよ追い詰められるネオ!
絶体絶命のピンチ!
しかし、ここでスミスが妙なセリフを口走る。
終わりがあれば始まりがある
(何言ってんだオレ?)
(何言ってんだコイツ?)
それは、スミスに吸収されたはずのオラクルの口ぐせであった・・・!!
ネオはこの違和感を見逃さなかった!
スミスの中にオラクルを感じ取り、わざと「同化」されることを選ぶ。
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
これでスミスは勝利したかに思えた!が、次の瞬間ッ・・・!
スミスに取り込まれたネオへ、機械の親玉「デウス・エクス・マキナ」からワクチンプログラムが送信される!
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
これにより、スミスはシステム内から削除(デリート)!!
マトリックス内の全スミスが破壊された!!
結果的に、6人目の救世主「ネオ」はマシンに取り込まれ、システムはアップデートする。
これにてマトリックスに、再び平穏が訪れた。
しかし、かつての5度のアップデートとは異なる変化が起きていた・・・!
危険な賭けに出たな
まあね(ニヤリ)
!!!???
思惑の外れたアーキテクトとは裏腹に、オラクルは満足げな表情で、回復したマトリックスを眺めていた。
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
・・・そう、すべては
オラクルのシナリオ通り
だったのである!!!
こうして、マトリックスには新しい景色が生まれる。
美しい晴れ空と、昇る「朝日」
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
この景色を描き出したのは、モービル・アベニューでネオが出会った少女プログラム「サティ」だった。
そして彼女の存在こそが、オラクルが狙っていた『革命=レボリューションズ』だった!
彼女が「天気」を司るプログラムであることが描かれて、マトリックス3部作は完結する!!!
マトリックスはどうして生まれた?
これで完結ぅぅうー!!!
と、思いきや・・・
実はまだ結末が3文字で分かるほど、
パズルは完成していない!
この物語には、もう一つの重要なピースが存在しているのだ!!
隠れた名作「アニマトリックス 」
実は、マトリックス3部作とは別に、「アニマトリックス 」という作品があるのをご存知だろうか?
(引用元: 映画『アニマトリックス』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー,リリー・ウォシャウスキー,アンディ・ジョーンズ, 前田真宏, 小池健, 渡辺信一郎/ワーナー・ブラザース)
第2作目の「マトリックス・リローデッド」の公開前、2003年に世界同時発売されているのだが・・・
これがなかなかマイナーで、風のうわさ程度にしか知られていないんだ!
それもそのはず。
基本的にはDVDの販売のみで、映画館での上映はナシ。
ゆえに、マトリックス3部作とは別の、いわゆるスピンオフとして軽視されがちなんだけど・・・
アニマトリックスをナメてはいけない!!!
なぜなら、このアニマトリックスにこそ、マトリックスシリーズで最も重要な「伏線」が描かれているのだから!
映画「マトリックス」が難解で分かりづらい?
それは、「アニマトリックス」を知らないからにすぎないんだぜ!
マトリックスシリーズは、アニマトリックス無しでは語れない!
というわけで、さっそくあらすじを紹介していこう!
アニマトリックス あらすじ解説
アニマトリックスは、全部で9つのエピソードからなるオムニバス作品となっている。
物語のプロットはマトリックスシリーズ同様、ウォシャウスキー姉妹によるもの。
そして製作には、日本のアニメ作家が多数参加している。
今回はその中でも・・・
仮想現実・マトリックスができるまでの出来事を描いたエピソード、
『セカンド・ルネッサンス Ⅰ・Ⅱ』
をご紹介しよう!
製作は、「海獣の子供」や「鉄筋コンクリート」で有名な『STUDIO4℃』だよ。
・・・舞台は西暦2090年。そこでは人に似せて造られたロボット達が、人間の【奴隷】としてこき使われていた。
(引用元: 映画『アニマトリックス』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー,リリー・ウォシャウスキー,アンディ・ジョーンズ, 前田真宏, 小池健, 渡辺信一郎/ワーナー・ブラザース)
しかし、人間と似た「こころ」を備えたロボットたちにとって、その現実は辛すぎたようだ。
ある日、事件は起こる・・・!
「B1-66ER」というロボットが、あまりの奴隷っぷりに耐えきれず、持ち主である人間を殺してしまう!
彼は「人に歯向かった最初の機械」になった。
殺人の罪で裁かれた彼は、市民権を否定され、所有者による破壊=死を命じられるのだ。
「ロボットは、永遠に人間の奴隷であるべきだ」
この判決に、各地のロボット達が抗議行動をはじめる。しかし、人間は残酷だった。ロボットたちは次々に虐殺され、人間社会からゴミとして排除される。
(引用元: 映画『アニマトリックス』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー,リリー・ウォシャウスキー,アンディ・ジョーンズ, 前田真宏, 小池健, 渡辺信一郎/ワーナー・ブラザース)
追放されたロボットたちは「約束の地」を探し求め、自分たちの国家「01(ゼロワン)」を建国し、子孫繁栄をめざす!
そこで、新たな知性が生まれた。
進化したロボット達は、人間が造るあらゆる道具より、優れた製品を生み出すことができた。
これにより「01」はまたたく間に経済発展を遂げる!が、またしても人間はそれを許さなかった。
世界のパワーバランスが崩れることを理由に、国連は経済制裁を発動。「01」は分断され、地球規模のイジメを受ける。
それでも、あくまで人間社会との共生を望むロボットたちは、国連へ大使を送るが・・・
(引用元: 映画『アニマトリックス』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー,リリー・ウォシャウスキー,アンディ・ジョーンズ, 前田真宏, 小池健, 渡辺信一郎/ワーナー・ブラザース)
人間側はこれも拒否!
まもなく、人間から「01」への容赦ない空爆がはじまった・・・!
(引用元: 映画『アニマトリックス』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー,リリー・ウォシャウスキー,アンディ・ジョーンズ, 前田真宏, 小池健, 渡辺信一郎/ワーナー・ブラザース)
しかし、機械はどんな高温や放射能にも耐えられた。やがて形勢は逆転し、戦況は機械側の有利で進む。
いよいよ追い詰められた人間側は「最終手段」に出る・・・
それが、『ダークストーム作戦』であった!!!
(引用元: 映画『アニマトリックス』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー,リリー・ウォシャウスキー,アンディ・ジョーンズ, 前田真宏, 小池健, 渡辺信一郎/ワーナー・ブラザース)
説明しよう!ダークストーム作戦とは・・・
機械のエネルギー源である太陽光を遮断するために、人間様がその知恵を結集させて思いついちゃった「惑星全体を真っ黒い霧で覆い尽くす計画」だ!
こいつを遂に使用した人類!
太陽光はシャットアウトされ、地上は暗黒に包まれた。
これで完ぺき!機械はストップする、はずだった・・・
が、機械はすでに人間より先を行っていた!
ロボットたちは膨大な人体実験データを集め、ついに人体の体温=ぬくもりをエネルギー源とした生体電池の開発に成功する。
そこでは人間は栽培され、プラグをつながれ、仮想現実を生きることになる。
「マトリックス」の誕生だ!!!
(引用元: 映画『アニマトリックス』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー,リリー・ウォシャウスキー,アンディ・ジョーンズ, 前田真宏, 小池健, 渡辺信一郎/ワーナー・ブラザース)
生き残った人間たちも、最後は仮想現実マトリックスにログインする条約にサインし、最後の街を核兵器でぶっ飛ばした。
かくして、人間は機械の養分となったのだ。
これが、マトリックス誕生までの物語である・・・。
って、おーーーい!!
完全に人間の自業自得やないかい!!!
マトリックスの世界観まとめ
では、アニマトリックスを含めた上で、マトリックスの物語の流れを、時系列順に並べてみよう!
「マトリックス」誕生までのあらすじ
おい!ロボット!働けよ!
奴隷もうイヤ…殺す…
ふざけんな!追放だ!
いい国つくろう…
いい国滅ぼす!
てめえ、いい加減にしとけよ…!!!!
参りました…
マトリックスにでもつながっとけ!!
「マトリックス」誕生後のあらすじ
マトリックスぶっ壊す!
はい、リロード。ザイオン破壊
マトリックスぶっ壊す!
はい、リロード。ザイオン破壊(×5繰り返し)
マトリックスぶっ壊す!
はい、リロー…
やっぱトリニティ救うぅぅ!
なぁぁにぃぃい!??
マトリックスぶっ壊す!!!
困ったな…
スミス倒すからザイオン壊すのやめてよ
おっけー
融合ッ!!
そして消滅ッ!!!!
めでたしめでたし
と、いうわけでした。
つまり、まとめると・・・
かつて機械は、人間と仲良く暮らしたかった。
でも、人間があまりに傲慢だったせいで戦争になってしまう・・・!
その結果、マトリックスを使って人間を支配する流れになる。
ロボットたちに「殺戮」と「支配」を教えたのは、人間だったというわけだ。
けれど機械側は最後まで、人間と仲良くする道をあきらめていなかった!
それが、オラクルを代表とした「人間と共生しようぜ派」のプログラム達だ。
でも、過去に戦争になってるから、機械側のメインストリームは、アーキテクトを代表とした「人間を支配しようぜ派」のプログラム達が握っている。
だからオラクルは「人間との共存共栄」を実現させるために・・・
この機械内での派閥争いに、なんとか勝たなくちゃいけなかった!
つまり・・・
- 人間を絶妙にあざむきつつかつ
- アーキテクトすらもだまして
「人間との共存共栄」へ向かうシナリオ=「第3の道」を描かなくちゃいけなかった!
というわけなんだ。
オラクルvsアーキテクト
この
- 人間と共存共栄する派
と
- 人間を支配する派
のせめぎ合いこそが、マトリックスという物語のシンプルな構図だ!
ここのところが分からないと、ラストシーンの意味も「よく分からない」で終わっちゃうんだよね。
それじゃあもったいない!
本質はすげーシンプルで、
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
- マトリックスの父・アーキテクト
と
- マトリックスの母・オラクル
のせめぎ合い!
ここさえ押さえておけば、
マトリックスは分かる!
そして、その結末は「オラクルの勝利」で幕を閉じる!
それが『お天気プログラム・サティ』の誕生なんだ!
それではいよいよ、あのラストシーンをスッキリ解説してゆこう!
マトリックスの結末にこめられた意味
ここからはあくまで仮説だが・・・
あのラストシーンに込められた意味はこうだ!
そもそも!
なぜ「マトリックス」は存在しているのか?
それは、人間が「ダークストーム作戦」を実行し、太陽光を遮ったからだよね。
てことは・・・?
太陽の光が戻れば「マトリックス」は必要なくなるよね?
わざわざ人間を生体電池にしなくたって、機械のエネルギー供給はバッチリだ!
つまり、「太陽」が戻ればこの不毛な争いは終わるというわけだ!
そのシンボルが
- トリニティーが最後に見た「太陽」
- サティの見せた「朝日」
という2つの太陽が登場するシーンだ。
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
オラクルが狙っていたのは、「機械による人間の支配」でも「人間による機械の破壊」でもない『第3の道』
太陽光の復活による、人間と機械の『共存共栄』の道だったんだ!!!
それは、この戦争自体を無効にして、「マトリックス」そのものすらをも消滅させる道なんだ!
たしかに、太陽の光があれば可能な話。
それは人間と機械、どちらにとってもハッピーエンドにみえる。
しかし!
このシナリオを、オラクルが描いたという点が、めちゃくちゃエモいポイントなんだ!!
なぜなら、オラクルはマトリックス内のプログラム。
もしもマトリックスが消滅すれば、彼女自身も消滅(デリート)されてしまうのだから・・・。
にもかかわらず、太陽光を再生させるシナリオを描き、それを実行した!
自己犠牲精神がハンパやない!!!
でも、それこそが彼女のプログラムとしての使命だったのだろうね。
だからラストシーンで、彼女は笑っていたのだ。
それにしても、、
すげえ、すげぇよオラクルさん・・・!
あんたが主役やで・・・!!!
よし、今日からオラクルさんは「さん付け」決定!!
いいか?呼び捨て禁止だぞ!
ちなみに、オラクルさんがしたような問題解決方法は
『アウフヘーベン』
と呼ばれるものなんだ。
この「アウフヘーベン」ってのが分かると、現実を生きる上でもすごーく役に立つので、ついでに一緒に学んでみよう!
マジで人生の味方「アウフヘーベン」とは?
アウフヘーベンって、言葉
聞いたことがない人も多いかもしれないよね。
もともとはドイツの哲学者ヘーゲルが使用していた概念なんだけど、
2017年には東京都の小池知事が、会見でこの「アウフヘーベン」を連呼したことで流行語大賞にノミネートされたりしてたんだけど、
そのアウフヘーベンの意味は・・・
あるものを、そのものとしては否定しながら、更に高い段階で生かすこと。
矛盾するものを更に高い段階で統一し解決すること。止揚。揚棄。
Googleより
なんだ。
これだけだと???なので、マトリックスに例えてみよう!
「マトリックス」そのものを否定しながら、さらに高い段階で活かすこと。
「人間と機械の対立」を、さらに高い段階=「太陽光の復活」で統一して解決すること。
って感じになる。
つまりアウフヘーベンとは・・・
「その手があったか…!!!」
という手段によって、目の前の問題を無効化し、解決してしまうことなんだ!
文字だけだと分かりづらいから黒板に書いたよ。
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
こういう感じの構図になってるんだ。
太陽が無い状態だと、機械と人間の争いは永遠に終わらないんだよ。
でも、太陽光があれば、そもそも人間を支配する理由はなくなるってわけだ!
オラクルさんはそこに目をつけて、そのチャンスをずっとうかがってたってわけ。
今ある問題を「その手があったか…!!」という一手により、一挙に解決する。
そんな創造性を発揮する方法を「アウフヘーベン」なんて言うんだね。
まさにオラクルさんのしたことやないすか!
オラクルさんっ!
ナイス・アウフヘーベンっす!!
小池知事よりも先に、オラクルさんがアウフヘーベンしてたってことが分かったところで・・・
そのために必要だった
ネオとスミス
という2人のキャラについても、手短に考察してみよう!
ネオとスミスの正体とは?
オラクルさんが、マトリックス世界の問題をアウフヘーベンによって解決させるシナリオを実現させるには、アーキテクトのシナリオを超えていかなくちゃいけなかった、って話はすでにしたよね。
そのために必要だったのが、ネオとスミスの「融合」だったんだ。
アーキテクトがやりたかったことって要は
「人間を完全にコントロールすること」
つまり、
「完全な予定調和をつくること」
だったんだ。
で、そのために利用していたのが「救世主」という存在だ。
救世主は巨大なバグ、つまり「巨大な予定不調和のかたまり」なんだ!
そいつを毎回リロードすることで、マトリックスの予定調和は保たれていたんだね。
で、この予定調和を維持するためのプログラムが「エージェント」だ。
エージェント・スミスは、バグの王様である救世主をとりしまる「予定調和のシンボル」だった。
しかし、ある異変が起こった・・・!
映画の第1作目のラストでの、スミスがネオに破壊されるシーン。
(引用元: 映画『マトリックス』 ©1999-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
どうやらこの時に救世主ネオの一部が、スミスのプログラムに上書きされてしまったらしいんだ。
それによりスミスの中には
- 予定調和を維持するためのプログラムと
- 予定調和をぶっ壊すためのバグ
が同居する!
「大いなる矛盾」を抱えた存在になってしまった!!
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
そして、これによりアーキテクトの描いていたシナリオは崩れることになる。
ネオがリロードされることを拒否したことで、機械側はスミスの暴走を止める術を失ってしまったんだ!
これにより、前代未聞の「救世主」と「機械の王様デウス・エキス・マキナ」の直接交渉が成立することになり、ザイオンの陥落が歴史上はじめてストップしたんだ!!
スミスが「大いなる矛盾」になったことで、これまで通りの解決策はどれも役に立たなくなってしまった…!
求められるのは、『第3の道』
その手があったか…!!
という「コロンブスの卵」のような柔軟な発想が必要になったんだ・・・!
オラクルさーーん!!
アウフヘーベンの出番ですよー!!!
お天気プログラム「サティ」でひっくり返ったマトリックス
オラクルさんがアウフヘーベンのために用意していたのが・・・
ラストシーンで朝日を昇らせた、お天気プログラム「サティ」ちゃんだ!
(引用元: 映画『マトリックス・レボリューションズ』 ©2003-ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー/ワーナー・ブラザース)
おそらくサティちゃんがお天気プログラムとしての能力を獲得するには
- ネオとスミスという大いなる矛盾が融合すること
- そしてそれがマトリックスにリロードされること
などが条件だったのだと思われる。
そして、このサティちゃんが意味しているのは、
「地球のお天気を改善するテクノロジーを設計するプログラムの準備が、ついに整いました!」
ってことだと思うんだ。
これにより今後、マトリックスのある世界では、現実的に地球の大気汚染を改善し、太陽光を再び地上に届かせるプロジェクトが実行される。
そのためのテクノロジーを、機械と人間の共同作業により開発してゆく未来。
仮想現実マトリックスを必要としなくなる未来へと、進んでいくのではないか?
まさに、オラクルさんの描いていた人間と機械の共存共栄という第3の道へ向かっていくというわけだ!
つまり、まとめると・・・
マトリックスシリーズとは、人間と機械による壮大な
仲直り
の物語だったのだ!!!
これが当サイト2039.jpの出した結論だよ。
キミの現実をアウフヘーベンしようぜ!
と、いうわけで映画「マトリックス」シリーズを3文字でまとめると『仲直り』でしたーー!
超シンプルだったね。
この物語の軸は・・・
「対立」からの「和解」だ。
そのためには、対立しているそもそもの原因を取り除かなくてはいけない。
映画マトリックスの中では、オラクルさんはそれを「太陽光の復活」によって実現させようとしたんだね!
それは、
- アーキテクトのシナリオ
- モーフィアスの反乱軍
- エージェントスミスの暴走
などなど、膨大なコロコロ変わる不確定要素に囲まれながらも
- やわらかく柔軟に対応しながら
- 忍耐強く続ける
ことで、実現することができた!
そしてマトリックスの世界と同じように、ぼくらの暮らすこの現実社会も、さまざまな不確定なできごとによって揺れ動いている。
自分も相手も、人も環境もコロコロ変わるものだし、
2020年は新型コロナの影響で、世界中がさらに予測不能な状況になったよね。
最後に当サイト2039.jpのハナシをさせてほしい。
ここでは、この現実社会でぼくらがぶつかる様々なカベ、悩みや困りごと、人生の違和感や生きづらさの正体を、全速力で解き明かしつづけている!!
そんなサイト=場所なんだ!
それは大げさなようで、ちっとも大げさじゃない、本物の解決に至るヒントをキミと一緒に見つける場所。
ぼくらはここから、この不確定でコロコロ変わり続ける現実と、これからの近未来に一人ひとりが適応するための解決策を、超シンプルに伝授していたりする。
それは、
学ぶこと
なんだ!
「学ぶこと」は人間の持つとてもポジティブな側面だ。
現実を主体的に変えていくことのできる、創造的なチカラ!
それが、学ぶことだと考える。
ぼくらは、この学ぶチカラを最大限に引き出すための学習環境をオンライン上に用意している!
ここできっと、キミが長年の間、ほんとうは知りたかったことや、解決したかった困りごとの答えが、見つかるだろう。
コロナショック後の令和日本でも、軸をブラさずに未来を見据えて、新時代の大人としての的を得た「今」を歩みつづけるためのヒントを、まじアウフヘーベンしながら生み出し続けている!
ぼくらはこれから20年かけて、本当にグッと来る近未来をこじ開けにゆくよ。
だからこの先で、キミが
「何を知りたいか?」
「何に困っているか?」
を、ぼくらに教えてほしいんだ!
なぜなら、キミの抱える問題は、きっとどこかの誰かが、すでにアウフヘーベンして解決していたりするのだから。
それは、この先で待つ、ぼくらの内の誰かかもしれないぞ!
だからソレをたずさえて、飛び込んでおいでよ!
それが当サイトから、キミへ最後に伝えたかったメッセージだ。
ここまで読んでくれてありがとう。
面白い!と思ってもらえたら、友だちや家族や恋人と、シェアして一緒に楽しんでくれい!
それじゃあ、また知りたいことが見つかったら、いつでも遊びにきてね。
待ってるぜー!