三島由紀夫が割腹自決した本当の理由が切なすぎる【動画】

2020年11月25日(今日)は三島由紀夫さんの命日。しかもちょうど没後50年の節目の年ということで、アナザフロンティアスクールで公開中のWEEKLY響社長第57回「三島由紀夫クロニクル」をお試し視聴動画として公開しました。
動画になってますが基本音声メインなので、耳からスキマ時間などで学んでみたいあなたへ。どうぞ!
三島由紀夫さんを通じて令和の私たちの今=現在地が浮き彫りになってくる。そんな内容になっているんじゃないかなあと思います。
・金閣寺、潮騒、仮面の告白で知られる昭和の天才作家・三島由紀夫はなぜ割腹自決したのか?
・今から半世紀前、自衛隊市谷駐屯地での「三島事件」へ至った彼の思想背景とは何だったのか?
令和の今だからこそ、彼の作品から知られざる昭和史を読み解いていきたい!
そこで見えてきたのは、令和の私たちが失った日本人の「性」への美学でした。
これは、現代を生きるあなたの物語かもしれません。
以下、ちょっとだけ本編から抜粋です。
半世紀後の若者が三島由紀夫さんをどう語るか?
25年前とか30年前、皆さんの親が俺たちぐらいの年齢だった時に、三島さんの事件をスルーしているんですよ。「これ、扱えない案件です」っていう(笑)
これがオウム事件とか、少年A・酒鬼薔薇事件とかの暗い90年代とつなぎ合わせて、戦後と現代を語れない原因にもなっている。
今の日本の、世界からの相対的な「立ち位置」を僕ら自身が発酵させて“おいしく”できないのは、ここが歯抜けだからなんですよ。
昭和の作家は人間のダークサイドをゴリゴリえぐった
三島由紀夫、太宰治、坂口安吾っていう3人に共通するのは「堕落性」や「猟奇性」。
私たち庶民が目を背けたくなるような心理的ダークサイド、人間の暗黒面に対して、ゴリゴリに開拓しきったのが、昭和の作家さんだったんだと思ってください。
だから改めて、戦後の焼け野原から三島由紀夫さんは、どのように自己との対話を進めていったのか?を、今日はドンドン解剖して、お話ししていきたいと思います。
日本の美をとにかく描いたお方
三島作品のキーワードは「敗戦」「父権性」「死の美学」「大和の美意識」「ニーチェへの畏敬」「視覚の呪縛」と「ナルシストゆえの自己牢獄」です。
三島さんの特性として、和的で視覚的な美を描くのがめちゃくちゃ上手かった。
日本建築の外観、その様式美にめちゃくちゃ詳しい。それを言葉で表現させたら勝てる人はいない、ってくらい。
日本が日本であった美しい風景とか、情感とか、情念とかを描きこんでた人だし、この部分の論理をすごく持っていたお方なんです。
それが「金閣寺」にはすごく露骨に出ていて…
三島さんの思想は令和でこそリアル
俺ら世代の父やおじいちゃんは三島さんを無視してた、っていうか。
「三島は俺とは関係ない」って言ってたけど、むしろ令和の俺らの方がリアルっていうか。
どうすんの?男ってどう生きたらいいの?
ってのが三島さんの悩みだった。分かる?
当時は高度経済成長で誤魔化せてたわけよ。「男は仕事で頑張ればいいんだ」みたいな。
男はサラリーマンやってればいいんだ、って言ってたけど、もう通用しなくなってるわけじゃないですか。
ここがすごく大事で…
WEEKLY響社長の全編は、アナザフロンティアスクールで公開しています。