メガネ君(スラムダンク)から学ぶ!『自分2番感』の大切さ。〜感動のスリーポイントシュート〜
目次
スラムダンクで一番好きなキャラクターは誰ですか?
花道?
流川?
仙道?
沢北?
ミッチー?
おやおや
一人、カッコイイ男をお忘れじゃないかい?
(引用元:SLAM DUNK8巻 ©井上雄彦,集英社)
そう、メガネ君!
メガネの奥は意外とイケメンな瞳が光る、木暮公延副キャプテンだ!!
(引用元:SLAM DUNK21巻 ©井上雄彦,集英社)
メガネ君(小暮先輩)
個性派キャラクターが揃っているスラムダンクの中では、正直地味だし、目立たない。
バスケットにおいて、飛び抜けた能力はなかったかもしれない。
しかし、いつだって自分の事よりもチームのことを第一に考えていた。
(引用元:SLAM DUNK8巻 ©井上雄彦,集英社)
常に自分のできることをタンタンとこなし、与えられた持ち場についてきた、実は誰よりも熱い男。
それが、メガネ君だ。
そして、ここぞという場面で任されたスリーポイントもキッチリ決めてくる。
(ちょっと、本人ビックリしてたけどw)
(引用元:SLAM DUNK21巻 ©井上雄彦,集英社)
この『第183話 メガネ君』は
常に脇役に徹していた彼が、意図せずとも主役を張った回
名シーンが多い漫画スラムダンクの中でも
ベスト感動場面にランクインしてくるであろう神回なのだ。
(引用元:SLAM DUNK21巻 ©井上雄彦,集英社)
決して、スタープレイヤーではないメガネ君がいたからこそ
天才仙道率いる陵南は破れた。
流川も、メガネ君がいたからこそ、全国の舞台に立てたことを、忘れてはいけない。
『ちょっと体力をつけられれば・・・』
最初は、そんな軽い気持ちで入ったバスケット部だった。
(引用元:SLAM DUNK21巻 ©井上雄彦,集英社)
にもかかわらず、唯一、赤木の異常なまでの情熱に付き合った
3年間、努力を惜しまなかった男。
何度、悔しい思いをしたことだろう。
何度、自分の凡才さを恨んだことだろう。
・・・誰もが、流川や仙道のような華々しい生き方に憧れながらも
世の中の多くの人は、補欠。つまりは、スポットライトを浴びることなく生きるのが現実。
一部の天才を除いて
僕らは、知能指数もそこそこだし
親の資産もそこそこ
Hの上手さもそこそこ
笑いのセンスもそこそこ
恋人のルックスもそこそこ
まぁだいたい、そこそこ・・・THE奴庶民なんだ。
だからこそ、メガネ君の活躍には
ひときわ、感情移入してしまうのかもしれない。
どんな凡人であっても
必死に悪あがきしていれば
見ている人は、見ている。
次第に、信じられる仲間も集まり
いずれ、自分も押し上げてくれるのだと。
ゴリの壁
実は、こうしてチームのことを第一に考え『じぶん2番』に徹することの大切さを教えてくれたのは、メガネ君だけじゃない。
センターとして全国レベルの実力を持つゴリでさえも
河田という化け物を前にして、全国では上には上がいることを思い知らされる。
次第に、そのプレッシャーに飲まれていくにつれ、いつものプレーの輝きは失われていた。
そんな状況を見かねたライバル魚住が、なぜか大根を刻みながら言った。
(引用元:SLAM DUNK28巻 ©井上雄彦,集英社)
華麗な技をもつ河田は鯛。 お前に華麗なんて言葉が似合うと思うか、赤木。 お前はカレイだ。 泥にまみれろよ。
魚住
ゴリほどの強靭な精神を持つ男でさえも
逆境に立たされたとき、人は知らず知らずのうちに『個人戦の罠』に陥ってしまうことがある。
(引用元:SLAM DUNK28巻 ©井上雄彦,集英社)
俺が河田に勝てなければ、湘北は負けると思っていた・・・
ゴリ
周りにいる頼れるキャストたち
自分とは違った才能を持つ者たちとのチームレバレッジを組むことも忘れ
自分個人の至らない部分にばかり目がいってしまう。
これが、いわゆる足りない教だ。
おそらく現段階で俺は河田に負ける。しかし・・・
ゴリ
(引用元:SLAM DUNK28巻 ©井上雄彦,集英社)
『一人の力など、たかが知れている』
そうやって、いい意味で開き直ってしまい、周りの仲間を頼る潔いスッポンポン根性を身につけたとき
驚くことに、個人の力も最大化しはじめる。
真のチームレバレッジが働くとき、1+1は、3にも4にもなってしまうのだ。
(引用元:SLAM DUNK31巻 ©井上雄彦,集英社)
流川の壁
あの、天才プレイヤー流川楓でさえもそうだった。
キミは、まだ仙道クンに及ばない・・・とりあえず、日本一の高校生になりんしゃい。
安西先生
安西先生の言葉を真摯に受け止め
全国大会を前にして、ライバル仙道に、1on1を挑んだ。
(引用元:SLAM DUNK29巻 ©井上雄彦,集英社)
決して、仙道にも引けを取らない
一進一退の攻防が繰り返されたが
(引用元:SLAM DUNK29巻 ©井上雄彦,集英社)
終わったあと、仙道から言われた言葉が、流川に突き刺さる。
仙道『オメーは試合の時も1on1の時もプレイが同じだな・・・』
流川『あ?』
仙道『1対1のトーナメントでもあればお前に勝てる奴はそういないだろう、たぶん。』
流川『たりめーだ。』
仙道『だが、実際の試合でもおまえを止められねーかと言ったら・・・そうでもない。』
仙道『お前はその才能を生かしきれてねぇ。』
流川『なに?!』
仙道『1対1もオフェンスの選択肢の一つにすぎねぇ。それがわからねえうちは・・・』
(引用元:SLAM DUNK29巻 ©井上雄彦,集英社)
流川『全国には、オメーより上はいるのか?』
仙道『いるよ。』
流川『名前は?』
仙道『北沢。』
・・・北沢。
(引用元:SLAM DUNK29巻 ©井上雄彦,集英社)
そして、全国の舞台で、あの仙道をも超える男
全国ナンバーワンプレイヤー沢北とあいまみえるのだ。
アメリカに行く前に、神奈川の流川という芽を叩き潰しておかないとな♪
JUNICHI
(引用元:SLAM DUNK29巻 ©井上雄彦,集英社)
はじめて、自分を圧倒する程の才能をもつ男を前にして
あの日の仙道の言葉が頭をよぎる。
そして、あの天上天下唯我独尊流川楓が
個人技に走らず、味方へのパスを生かしはじめた時
1対1の勝負では、抜けなかった沢北を
チームという生態系の中でプレイしはじめた流川が
ついに抜き去る。
(引用元:SLAM DUNK29巻 ©井上雄彦,集英社)
流川程の天才も《我》を捨て
チームを頼ったとき
新たな自分を開花させたのだ。
個人戦の罠こそが、戦争経済の巧みなマインドコントロール
ミッチーも、桜木のリバウンド力を信じ切っていたからこそ、自分の持ち場に徹底できた。
とっくに体力の限界にきていても、スリーポイントを決め続けられたのは、チームの信頼があっての結果だ。
(引用元:SLAM DUNK28巻 ©井上雄彦,集英社)
陵南のエース仙道も、元々はバンバン点を取りに行くSF(スモールフォワード)の選手だったが
牧率いる王者海南戦では、あえてポイントガードにつくことで
周りの状況を瞬時に判断し
他のチームメイトを生かす『ゲームメイク』の才能を発揮したりもした。
(引用元:SLAM DUNK16巻 ©井上雄彦,集英社)
スラムダンクから学ぶべきは、こうした『チームレバレッジの大切さ』
そして、これが、現代の戦争経済においては、一番抜き取られている部分なんだ。
必死に結果を追いかけるあまり
自分の足りないものばかりに目がいく。
足りないスキル、足りないノウハウ、足りないお金、足りない時間、足りない人脈
足りないものは埋めなければならない。
自分一人でなんとかしなければいけない。
そんな思い込みに囚われ
『個人戦のような生き方』をしているビジネスマンが、どんなに多いことか。
言葉では『人脈が大切』だとか『Win-Win』だなんて言いながらも
他人の能力に嫉妬し
他人の結果を羨み
心の底では、自分がチヤホヤされたいと考えている。
だから、自分のダメな部分をさらけ出して、誰かを頼り切ることができないんだ。
巷では、成功するために必要な知識やら、テクニックやら、ビジネスモデルやら・・・
『あなたの足りないものはコレじゃありませんか?』と差し出してくる人ばかりで
なぜか『力の合わせ方』を教える人は少ない。
特に、我々日本人は
戦後の経済成長を見ても
震災時の一致団結力を見ても
皆が一つの目標に向かって力を合わせたときには、世界が驚くほどの連携を見せる民族だ。
自覚してるかい?
一部の天才を除いて、僕らは取るに足らない奴庶民であり、凡人だってこと。
一人じゃ何もできやしないクズ野郎なんだぜ。
だからこそ、メガネ君を見習って
『たとえ自分は評価されなくても、チームで成し遂げたいと思える志』を持てば
“人を出し抜く術” ばかりを教えようとする戦争経済のフレームから脱し
ぬくもり溢れる自分2番感をまとった、あったかい者同士が
重なり合った時空共同創造態の中で
僕らは一人一人が真の才能を発揮する
全員が主役になる必要はない
個人で評価される必要もない
そもそも、人間というものが、そんな風に作られていないのだから
社会というものが、そんな構造をしていないのだから
チームのために自分の才能を磨き、頼り合える仲間との濃密な関係性を創り、持って生まれた役割をこなしていれば
おのずと必要とされる日がくるだろう
そう。
あの日の、メガネ君のようにね♪
(引用元:SLAM DUNK21巻 ©井上雄彦,集英社)
現代の暮らしは、一人一台スマホを持ち、SNSがコミュニケーションの舞台となったことで、
自然と人と人がつながり合う環境が増えた。
けれど、
「個人戦の罠」にハマっているモノ同士だと、
せっかくの関係性を築ける環境おいても、
個人の足りない病による「承認欲求」や「自己顕示欲」を満たす言動に
終始してしまうのは、なんとももったいない。
人は、一人じゃ生きてゆけない。
一人一人は、とっても弱い生き物だ。
だから人は、
長い進化の歴史を、
チーム戦で生き抜いてきた
「群れ」を主体とする生き物なんだ。
人と人の間と書いて「人間」
だからこそ、人間の価値や、人生の満足も、
「個人」の中にあるのではなく、
人と人の間、すなわち「関係性=チームワーク」の中にこそ、
生まれ、
育まれるものであることを、
僕らは常に思い出さなくちゃいけないと思うんだ。
全ての道具、お金も、ITも、言葉も、
その「関係性」の豊さのためにある。
自分と相手、そしてその間にある「関係性」。
その3点に向かって・・・
キミの人生のスリーポイントシュートを決めてくれい!!