植物はなぜ緑色なの?その理由を知って涙が止まりませぬ・・・

どうも、2039.jp編集部だよ。

最近、近所の公園を散歩しててね、ふと思ったんだ。

 

『そういえば、植物ってなぜ緑色なんだろう?』

 

地球上には20万種を越える植物が生存しているんだけど

育つ環境、気候条件などが違えば、サイズや形、花の色などは全てバラバラなのに

(幾つかの例外を除いて)葉っぱのベースカラーはだいたい緑なわけよ。

なんでそこまで緑に偏る必要あったんだろうって・・・不思議じゃない?

 

なぜ緑色に見えるのかという物理的な理屈が知りたいんじゃなくて

『そもそも、なぜ植物さんたちは数ある色の中から、あえて緑色として生存する道を選んだのか。』

ってことね。

進化の過程で、もっとも環境に適したスタイルを探し当ててるはずでしょ?

ここまで緑に統一されてると、偶然そうなったというのは考えにくくて

何かしら緑である理由があるはずなんだ。

 

そんな疑問から調べていくうちにわかったこと、それは・・・

植物は『植物以外の存在』を意識した上であえて緑になってるのではないかということ。

 

ちなみに『色』が発生する原理としては大きく2通りあるんだ。

【色の発生原理】

①物質そのものが発光している場合

②太陽光を反射している場合

 

基本的には、②のパターンがほとんど。

つまり、僕らが『色』と認識してるのは

物体そのもに色がついてるわけじゃなくて

あくまでも、反射した太陽光を脳が感じ取っているだけなんだよね。

ちなみに、植物そのものは光を放っているわけではないので②のパターンになる。

 

つまり、緑の光(スペクトル)を吸収せずに反射しているから

僕らに『緑色』だって認知されてるってことなんだね。

 

なんで、いきなりこんな話をしたかっていうと・・・

 

植物にとって緑色であることは最も非効率で、めっちゃ損してるという事実。

太陽光の強さと波長の関係を調べると、どうやら『緑色の光(スペクトル)』は最も強い波長の光らしいのだ。

つまり『緑』を反射しているということは

太陽光の中でもっとも強い光を手放しているということで

とてつもなくエネルギー効率の悪いことをしていることになる。

(引用元:PLT公式サイト 連載コラム第1話「光とは?」©2013 PLT 特定非営利活動法人レーザー技術推進センター)

つまり『緑色は、植物が生存する上でもっとも損な選択肢である。』ということ。

そう、植物が光合成する上で、太陽光を効率良く取り入れようと思えば『黒』が一番合理的でベストな色なんだ。

でも、想像してみてほしい。

世界中の植物が黒ばっかりだったら・・・

自然いっぱいの公園をお散歩したり、森林浴に行っても・・・

見渡す限り、真っ黒だったら。どうだい?

なんだか味気ないというか、何というか・・・。

あんまりリフレッシュできそうにはないよね!

よかったね、彼らが『緑』を選んでくれてww

でも、じゃーなんで緑を選んだんだろうか?

 

なんで、そんな非効率な色を選んでんの?え、バカなの?

いやいや、植物はバカじゃないぜ。

途方もなく長い年月を生きてきた彼らは

人間なんかよりもはるかに長い歴史を経て

その環境に適応していく賢さを持たないわけがない。

 

おバカさんだったらとっくに絶滅してるぜ。

実際に、地球上のあらゆる環境下で見事に適応し、逞しく生きているだろ。

 

では、なぜ?

そんな『非合理的な色』をあえて選んでいるというのか。

『効率』や『合理性』を捨ててまでも、得られるメリットがあるのだろうか。

 

植物は光合成において70%もの『無駄』をあえて作り出している。

プラント- e 社は、植物が光合成をする際に、その 70パーセントが使われていないことを発見した。 根を通って排出されるその廃棄物は C6H12O6 (グルコース)の化学構造を持っており、それが微生物によって分解され、二酸化炭素(CO 2)、プロトン(H+)と電子(e – )になる。

(引用元:Plant-e: Menanam Tumbuhan, Memanen Listrik,©Plant-e

実は、この植物が生み出す多大な『無駄』によって助かっている存在があるんだ。

それが、僕たち人間。

僕らは、この『無駄』を利用してエネルギー(電気)を取り出すことができる。

 

つまり、植物たちが効率の悪い光合成を行えば行うほど

そこに生まれる『無駄』なものを、有効なエネルギーに変換し活用する存在がいるから

あえて、労力のかかる道を選んでくれている。

これが噂の『自分2番感』!

この『効率の悪い光合成』を行うのに、もっとも適した色が『緑色』というわけだ。

 

これは一見、植物が人間のために犠牲になっているようだが

人間にとって無駄として排出される『二酸化炭素』もまた、光合成に必要不可欠な存在でもある。

 

つまり、ちゃんと『持ちつ持たれつ』

互いが互いを生かし合う最適な『在り方』で、持ちつ持たれつの相乗効果を生み出す選択をしていたのだ。

 

植物の『緑』と、人間の血『赤』は、重なることで双方がもっとも引き立つことのできる関係性を持つ色である。

植物が緑である理由がハッキリとは証明されてはいないように

人間の血液が赤である理由も、実ははっきりとは分かっていない。

ナメック星人みたいに紫の血の人間は、少なくとも地球上にはいないよね。

 

色には反対色(補色)という概念があって

この関係にある色同士はお互いを引き立て合うベストカップルカラーと言われてる。

下の図を見て、反対側にある色がそれに当たるんだけど

ご覧のとおり、『緑』の反対色は『赤』

植物の葉の色『緑』が、人間の血の色『赤』を引き立て、

人間の血の色『赤』が、植物の葉の色『緑』を引き立てる。

(引用元:日本色研公式サイト PCCSの色相 ©日本色研事業株式会社, 2007

 

人間が植物の緑を見て癒されたり

美しいと感じる作りになっていることも。

そんな人間が生息している地球で咲く植物たちが

緑であることを選んだことも。

 

はなから、大きな生態系という枠組みの中で

互いに助け合うことを前提に作られていることが

緑と赤であることにも繋がるのかもしれない。

 

ちなみに森林浴の効果は想像以上。月に一回は自然に触れよう!

『森林浴』は単にリラックス効果だけでなく

自律神経のバランスを整え、身体の免疫機能を高めてくれる効果がある。

また、ガン細胞を防ぐNK(ナチュラルキラー)細胞を増やしてくれる効果もあるんだ。

 

毎日できなくても、一度の森林浴で効果は一ヶ月も続くとも言われてるから

『月に一回』でもゆっくりお散歩でもしながら、森林浴を堪能するといいよ。

 

特に、都会に住んでいる人なら

久々に自然に触れた時の、あのなんとも言えない心地よさは理屈じゃなく感じられるだろう。

なんで、あんなに癒されるんだろう。

高級ホテルには好き嫌いがあるけど

夕日を見て『汚ねっ!』なんて感じる人はいないだろ。

 

それは、僕らの内側(人体)の持つ黄金比Φと

自然の中にある黄金比Φがフラクタルに重なり

無意識に、そのΦのリズムである色(スペクトル)音(ソニック)形(ホログラム)を人体が感じ取っているからなんだ。

 

また、人間が植物に癒されるように。植物もまた、人間に触れられることで元気になるという研究結果もあるんだぜ。

 

(引用元:Ideas, Inventions And Innovations ©Wassim Chehab/Rice University)

これは、意外だよね。

植物も人間と触れ合うことを望んでるだなんて。

写真を先にご紹介しておきます。

下の写真はシロイヌナズナという植物で、いわゆるペンペン草と呼ばれるどこにでもある雑草のひとつで、どこにでもあるものだけに、植物の研究にはよく使われるものなのだそうです。

「右」が一日数回さわって育てたシロイヌナズナで、「左」がさわらずに放置して育てたもの。これだけ見ると、「さわっていないほうがよく育っているじゃないか」と思われるかと思います。

そうなんです。確かにさわらないものは成長が早く、茎も細く伸びていきます。

ところが、左の背丈の高いほう、つまり、さわられていないほうは「弱い」のです。

右の毎日触れられて成長した方の植物のほうは、こちらは茎が太く短く、そして「遅く」成長していくことにより基本的に自身の構造自体を強く成長していくと同時に、触られるごとに内部で「ジャスモン酸エステル」という植物のホルモンを多く分泌するのですが、この植物ホルモンの作用で、この植物は「どんどん強く」なります。

このジャスモン酸エステルは、植物の葉を食べる生物の胃の機能を弱め、また、真菌(カビ)などの対しての抵抗力を高めるメカニズムを持つのです。

つまり、上の写真の「右の毎日触られた植物」は、見た目だけの問題ではなく、外部からの攻撃に対して強いのです。菌や昆虫に大きな強い抵抗力を持ちます。「虫も喰わないやつ」という言い方がありますが、そういう植物として成長していきます。

そのジャスモン酸エステルの生産システムを「起動」させるのが、人間がさわることなんです。

(引用元:驚異の植物の防衛力アップ法が米国の生物学者の研究により判明:その方法は「さわること」© In Deep)

観葉植物を育ててる人は

水や肥料だけじゃなく、優しく触れながら語りかけてみてね。

言葉を持たない彼らも、反応してくれるかもしれないよ。

 

あらゆる存在が持ちつ持たれつ『共同創造態』として、そもそも共生することを前提に存在してる。だから、自分だけが得すること=BESTではないって知ってるんだ。

どうだい?

人は一人では生きていけないように

人間も人間だけでは生きてないって、まぁ当たり前のことなんだけどさ・・・^^;

改めて、すべての存在が時空共同創造態

持ちつ持たれつの関係性の中に生きてるってことを思い知らされるよね。

 

なのに、僕らは個人レベルでの『目の前の損得』にばかり踊らされすぎていないだろうか。

得られる短期的メリットとデメリット。

狭い視野での効率。

そんなチンケな合理的思考は、実は全体性としてみると『大損確定!』

周りを生かせないことで、結局、自分の首を絞めてしまう超非合理的思考なんだってこと。

そろそろ、気付かなくちゃね。

 

植物が、あえて効率の悪い緑色であることで、僕らは生かされている。

なのに、人間は人間以外のものを利用することしか考えず

己の欲のみにしたがって、文句の一つも言わない彼らを伐採し続けてきた。

それによって、引き起こされた諸問題の数々を僕らは目の当たりにしてるはずだよね。

 

だから僕らも、もう少し自我フレームの欲求を抑えて『自分2番感』を持てれば

実は逆説的に、もっと豊かになれるのかもしれないね。

 

『無駄の繁栄』こそが、この生態系に秩序を生み出す。

『損して、得取れ!』の真意を、植物から学ばされるとはね♪

いやーそれにしても、植物の葉が真っ黒じゃなくて本当にヨカッタと

公園のベンチに座って、鳥の声を聴きながら、しみじみ思った秋の午後であったw